業者リスクとは?
2010年2月より内閣府令改正によりFX取引における顧客からの預かり金の全額信託保全が義務付けられました。これは万が一業者が倒産しても投資家の資金は全額守られることを意味します。
逆を返せば、それ以前は全額信託保全しているFX業者もありましたが義務ではなく、業者破綻後に顧客資金が戻ってこないというトラブルも実際に起こっており、今まさに様々な法整備が進められている途上という状況です。
続いて外為どっとコムのサイトからの引用です(2010年7月)
本日(7月13日)午前6時45分に、当社の通貨ペア「ユーロ/円」において、明らかに実勢とかけ離れたレート(55.79-82、55.79-83)が配信されました。この影響により、本来であれば約定するはずのないお客様のご注文が多数約定しております。
本件につきまして、取り急ぎ以下の対処が決定いたしましたので、ご報告申し上げます。
まず、今回の誤ったレートの配信により約定したご注文は、すべて「不成立」とさせていただきます。また、誤ったレートでの新規もしくは決済注文の約定により発生した益金の出金のご依頼、ならびに同益金にて新規建てしたポジションにつきましても、すべて取り消しとさせていただきます。
以下略
はたして何が起きたのでしょうか!?
これは、その時の実勢価格が111円半ばだったユーロ円を誤って55円台の価格を出してしまい、実際にその価格で取引を成立させてしまったのです。ユーロ円をこの業者で買っていた人のほとんどは強制ロスカットされ、レバレッジを高く掛けていた人は証拠金を根こそぎ持っていかれるどころか残高がマイナスになってしまう大事件でした。
しかし、速やかに上記対応が発表され今回の件での損失も利益も無かったことになりましたが、後ほどこの業者は1ヶ月間の業務停止処分を受けました。
似たような事件としては2009年10月に東京金融取引所のくりっく365にて約30秒間、実勢価格より30%ほど円高な異常レートが配信・取引執行されてしまい、こちらも後日申請に基づき損害の取り消しを行いました。
近年の目立った事件をいくつか紹介いたしましたが、日常的にもFX業者による私たちのリスクというものは存在しています。
現実的に多いのがサーバーダウンによる一時的な取引不能やシステム不具合や取引ツールの不具合などによる取引障害などが有り得ます。
また、完全信託保全されているから投資資金は安全といっても資金的に体力不足のFX会社では心理的にはどうしても不安になってしまうものです。これに関しては自己資本規制比率という、算出手法が金融商品取引法により指定されている指標がありますのでそちらを参考にすると良いでしょう。
併せてシステム不具合の発生履歴(公式ページに発表されたもの)も、当サイトではこちら(FX業者の営業実績)でまとめてありますので参考にしていただければと思います。
